ホストと看護師

看護師が歌舞伎町のホストにハマった日々

出会い

2020.3.12

趣味の落語に行く途中、小腹が空いたので富士そばかつ丼を食べることに。富士そばには何回も行ったけど、かつ丼以外食べたことはない。500円とリーズナブル。そもそもADHDの私は行きつけの店ではお気に入りのメニュー以外食べたことがないのだ。

(でも、この日以来富士そばかつ丼を食べることがなくなるとはこの時はまだ思ってもみなかった。)

で、かつ丼を食べ終わった私はいつもの落語会場へ向かう。7分も歩けば着くだろう。

途中、向こうから金髪と黒髪半々に染めている男子を発見。

あの人気YouTuber?そんなわけないよねー?と交互に思いながらもその男子とすれ違う。

covid19自粛でYouTubeにハマっていた私は、その人気YouTuberが大のお気に入りで毎日と言っていいほど彼の動画を見ていた。

元々ミーハーな私はすれ違って10秒も経たないうちに彼を追いかけていた。

若い男子、さすがに歩くのが早い。なかなか追いつかず。やっと彼がなか卯に入ったところで声をかけることができた。

『すみません。ヒカルさんですか?』

声をかける前から、いや追いかけている途中から違うとわかっていた。でも、なぜかそう声をかけてしまったのだ。

『新宿のヒカルって言われてます。』だったか『歌舞伎町のヒカル』だったか忘れたが彼は笑いながらそう答えた。

瞬間、あーこの人ホストなんだなとわかった。

『歌舞伎町でホストやってます。』

『一緒に写真撮ってもらってもいいですか?』

彼はもちろんすぐに撮ってくれた。

そして私に『Twitterとかやってます?』と言って私の返事を聞く前に私からスマホを取って『名前は?』と聞いてすぐに自分のアカウントから私の名前をDMで送って来た。

これが私と彼の始まり。

ここから数ヶ月後に総計1400万円という大金を彼に使うなんて全く想像の範囲外だった。